単純に「上がりそうだから買う」とか「下がりそうだから売る」とかではなく、「相場を予想する元になった材料は何だったのか」そして、「相場がどのように動くと予測しているのか」という点を明確にし、その材料に合わせた「目標の利益」と「損切りポイント」そして「ポジションの保持期間」を決めます。そして、ポジションを保持している間に、経済指標などのように「相場を大きく動かす可能性のある新しい材料が出るか」、そしてもし出た場合、「どのように対処していくのか」なども一連のストーリーとして想定しておきます。
そしてポジションを持ってからは、「大きな材料は想定した以外に出ていないか」また、「リミットやストップの水準を決めた理由・要素に変化はないかどうか」などを確認していきます。そして、取引を終えた後は、あらかじめ想定しておいたストーリーと照らし合わせて、うまくいった場合も、失敗した場合も、その原因を一回一回はっきりさせていきます。
こうやって聞くと、なんだか面倒な事のようですが、ストーリーをあらかじめ想定しておく事と、取引後の分析は、今後の相場の分析の精度を上げ、そして勝率を上げるためと、投資ゆえの損失は多少仕方がなくともトータルで見た時に最終的に利益を出していくFXをするに当たって、大変大きな成果を生む作業となります。
また、途中負けが続いたときに、ポジションを持つことすら怖くなり、本来儲けられる時にポジションを持つのを躊躇するような事がありますが、その際には取引を始める前に冷静な判断や分析ができる状態で、少し長期的なストーリー展開を想定しておき、それにそって取引に臨む事で、途中慎重になり過ぎる自分の背中を押す事もできるのです。