為替市場に限らず、金融市場で取引される資産価値は、市場の参加者の大多数の意志に従って動きます。ですからアメリカの大統領が「米ドルが安すぎる」と言っても、市場参加者の多くが「米ドルは高すぎる」と思っていれば、市場ではドルは売られる事になります。同じ事が経済指標についても当てはまります。市場参加者の意が強く反映されると言う事は、経済指標が為替相場に与える影響と言うのは、指標その物の内容よりも、指標が発表される前の市場参加者の予想と、実際に発表された指標の内容との差が大きく影響すると言う事です。予想と結果が大きく差がある時ほど、為替レートは急激に大きく変動する事になり取引は慎重に行う必要があります。
為替関連の情報サイト「Klug」などでは、経済指標の発表日時や結果だけでなく、市場参加者の予想値も掲載していますので、参考にしてみましょう。