2007年11月06日

FX:経常取引

外国為替取引は、大きく4つに分かれます。外国為替市場の動きを知るためには、まず市場にかかわっている人々が、どんな理由で取引をしているのかを知り、そして取引ごとの特徴を導き出すことは重要な意味を持ちます。今日は、まず「経常取引」についてお話ししましょう。

現在の私たちの周りには外国製品が溢れ、同時に海外へ行くと日本製の電化製品や車がごく普通に使われているのを目にします。例えば日本の企業が海外でものを売って得たドルを日本円に換えるというように、貿易を理由にした為替取引は、どんなに精査的な為替政策をやっている国でも必然的に起こるもので、こうした実際のモノの動きを理由にした為替取引を「貿易取引」と呼び、為替取引に経済活動の実態があるという意味で実需とも呼ばれます。また、海外旅行の為の両替などもサービスの輸出入として捉え、実需の一つとされます。サービスの輸出入には保険や運輸などもあり、貿易取引と合わせて「経常取引」とも呼ばれます。

こういった、経常取引の最大の特徴は、経常取引は、片道の取り引きであると言う点です。例えば多くの一般投資家のする「投資を目的で行う為替取引」の場合、売り買いはセットになっており、往復で行われます。その場合、売りと買いで相場への影響は相殺されます。取引の総量としたら、こういった投資目的での取り引きはかなり大きな割合を占めていますが、相場に対する影響がそれほどないのはこの為です。しかし、貿易取引の場合は、例えば外国で売った日本製品の代金(外貨)を円に戻すために円と交換するという形であり、売りか買いの一方向の取り引きになります。実際にはこの貿易取引の市場に対する割合は数%に過ぎないのですが、相場への影響が大きくなるのは、こうした一方通行の「買い切り・売り切り」の取引だから相殺されないでそのまま影響すると言う事が理由です。

2つめの特徴は、経常取引の場合ある程度コンスタントに行う必要のある取引の性質を持っていると言う事です。ほとんどの企業が、一般的には生産計画や貿易の計画により常時為替取引を行っていきます。少し待てば、有利な局面が来そうだと言う時でも、明日の商品の支払いにその外貨が必要ならば、為替取引をしないわけにはいきません。海外出張があるけど、来年まで待てば円高になりそうだから出張は来年と言う訳にもいきません。相場の動きが、上昇であっても下落であっても、それでも逆方向の取り引きがコンスタントに出てくるのは、実際に経済活動が背景にありどのような状況であれ取引を行う必要のある立場の人の取り引きがあるからです。とは言え、企業は年間の業績見投資を立てる際に想定外国為替レートを設定しないといけません。その想定レートよりも不利な水準での為替取引が嵩めば業績の下方修正を強いられることも出てきますので、企業の為替担当者は想定レートをかなり意識した取引を行います。輸出企業の想定レートを上回る水準では売り注文が多く出され、下回ると出てこないという事もあり、日々の取引量には差があります。

もう一つの特徴は、季節や時間帯によって取引にかなり差が出ると言う点です。例えば、収益のブレを防ぐために会計年度末前の早い段階で、その年度分の会計取引はほとんど終えてしまうので、会計年度末直前には取引量が減るとうような事が起こります。時間帯に関しては、午前10時に出る「仲値」の存在が大きく左右します。かなり大量の為替取引をする企業は別として、その時々に商品校んひゅうなどの為に外貨が必要になるような企業の場合、為替取引を一般に仲値で行います。また、支払などはご存じのように5や10の付く日、いわゆる「ごとう日」や月末に集中しますので、こうした日の仲値の時間は取引がかなり大きなものになります。


posted by Bw/M3 at 15:34| ホノルル ☁| FXで儲ける基本姿勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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